日本本土から南へ遠く離れた沖縄県。 気候も、文化も、歴史も、本土とは異なり、日本の中でも異彩を放つ個性の強い県と言えます。
そして人は自分から遠い場所に憧れる生き物。 遙か海の向こうの沖縄にロマンを感じる人は少なくなく、本土から移住する人は後を絶ちません。
ただ、沖縄は夢の国ではなく生活もあるので、ロマンだけでは生きていけません。 期待しすぎるとがっかりする点や、本土に比べると劣る部分もあります。
かく言う私も沖縄の那覇市にプチ移住したことがあるので、沖縄移住について気になるトピックをまとめようと思います。 私がプチ移住した動機は本土の冬が寒すぎたからです。
沖縄県に来る前は金沢に住んでましたが、あまりに寒いので1月に沖縄へ引っ越しました。そして4月に本土へ帰りました。 なお、私は3人の移住者とも交流がありましたが、彼らの動機は以下の感じです。 ●沖縄が好き(2人) 3人ともずっと沖縄に住みたいと言っていました。 私はフリーのウエブ制作者なので、現地で仕事を探す必要がありませんでした。 ただ、特に手に職がなくても、沖縄県には思ったより多くの求人があります。 ハローワークインターネットで調べると8千件以上がヒットしました。 お察しのとおり給料は安いですが、販売スタッフ、事務作業、配送スタッフなど初心者でも採用されやすい求人も少なくありません。
選ばなければ、仕事は見つかります。 もしくは、ネットで完結する仕事を選ぶのもいいです。 生活費削減のために移住を検討する人も少なくないと思います。 北部にある名護市だと那覇より数千円安いですが、それでも全国的に見ると特に安いとは言えません。 食費に関してですが、スーパーで売っている商品は本土と同じか、やや高いです。 離島で自給自足するつもりなら別ですが、沖縄に来たからって生活費はそれほど安くはなりません。 私は短期間の移住ですが、友人の友人など、つてをたどって現地の人と話す機会もありました。 ただ、お客さんとしては良くしてもらいましたが、この人たちの中に溶け込むのは無理だと思いました。 しかし、ある友人の移住者は異様にコミュニケーション能力が高いので、びっくりするほど溶け込んでました。 少なくとも言えるのは、沖縄の人はフレンドリーだから向こうから話しかけてくれて勝手に友達になってくれるわけでは絶対ないです。 沖縄県といえば日本有数の観光地でもあります。 沖縄では、何か刺激を求めて歩き回るより、緩い空気の中でのんびり過ごすのに向いていると思います。 ところで、沖縄で最も印象に残った観光地?は中城城跡の向こうにある廃墟です。
食事に関しては個人の好みはあると思いますが、私は沖縄料理は大好きでした。 なお、最もオススメなのが牧志公設市場の2階にある「きらく」です。 まあ、観光客が来る店なのですが、味はいいし、値段も手頃です。 850円とやや高いですが、魚の唐揚げ、鶏のから揚げ甘酢あえ、テビチ、ドゥル天、青菜炒め、味噌汁、ごはんがセットになっていて、おそらくこれを他の店で頼んだら1500円ぐらいはすると思います。 なお、沖縄では沖縄料理は美味いですが、それ以外はいまいちな場合もあります。 沖縄県といっても本島と離島では異なることも多いですし、移住するにしてもひとくくりに出来ない部分もあります。 人口が多く、商業施設も多い。生活に関しては本土の地方都市とそれほど大きく変わらない。田舎ではない。 家賃は中南部より安い。自然が多くのどか。 海がきれい。海やマリンスポーツが好きな人にはうってつけ。毎日がリゾート? 個人的に3ヶ月ではありましたが、沖縄に住んでよかったと思っています。 仕事や家庭環境の都合など、外部要因で沖縄に住まなくてはならない、という事情があるなら、別にずっと住めると思います。まあ、好きな場所には違いありませんから。 私の沖縄生活の不満なところは、沖縄は刺激が少なく、生活すぐにマンネリ化した点です。せっかく沖縄に来たのにもったいないなあと思いつつ、1ヶ月もすると特にすることがなくなるので、普通に仕事して普通に飯食って寝るだけの生活になりました。 また、当時は独身でしたが、このまま沖縄にいても結婚できなかったと思います。出会いが少なかったので。 ということで、沖縄に移住するのがオススメな人は以下のとおりです ●海やマリンスポーツが好きな人 ●寒いのが嫌いな人 ●コミュニケーション能力が高くすぐに人の輪に入れる人 ●コミュニケーション能力がないなら孤独でも大丈夫な人 ●刺激的な生活よりのんびりした生活を望む人 後半の3つは沖縄に限らず、田舎への移住全般に言えることですね。これらが無理なら変な夢など見ずに都会に住んでた方が良い生活を送れるでしょう。 私は那覇市でしたが、石垣島へ移住した人へインタビューしてみました。 神奈川県に30年住んでいましたが、昨年憧れの石垣島に移住しました。 昔から南の島でのんびり暮らしたいと希望していたのですが金銭的に移住の目途が立ったので移住を決断しました。石垣島の理由は以前旅行で訪れて食事も美味しく海も綺麗で自分の理想にピッタリだったからです 生活費はほとんど変わらず月に10万円くらいです。神奈川に住んでいたころから移住のお金を貯めるために節約生活をしていたので変わらないです。家賃も神奈川でも3万円の賃貸に住んでいたのでほとんど変化はありません 受け取っていないです。色々なものに縛られるのが嫌なので申請もしていないです メリット:何と言っても海が綺麗です。近所の浜辺に行くだけで毎日がリゾート気分です。ほかの島にも船でのアクセスが簡単に出来るので、色々な島を体験できます。 神奈川では営業の仕事をしてましたが石垣に来てからは介護の仕事をパートで始めました。 1人でも行動できるタイプなのですがみなさん非常に友好的でした。介護の職場でも非常に良くしてもらい現地の友達もたくさんできました。 何人かはいます。海で毎日会う人と話したら同じ移住者で意気投合して飲みに行ったりもしました 経済的に余裕がありノンビリ過ごしたいならお勧めです。バリバリ働きたい人は向いてないです。独身で海や自然が好きな人には石垣島は絶対おススメです。家賃も安いし人柄はいいのですぐに溶け込めるし移住仲間もいますよ。
目次
<移住した動機→本土が寒かったから>
●原発事故の被災者で、避難してきた(1人)<仕事は?→思ったより求人は多い。選ばなければ見つかるはず!>
知り合いの3人の移住者のうち、もう一人も同業者でした。
他は、フリーの建築技師と看護師でした。
全員に共通するのは手に職があって、どこでも仕事が出来る、という点です。
ハローワークインターネットサービス - 求人情報基本条件入力
それだけで生活費を稼ぐのはハードルが高いですが、副業収入レベルだと難しくありません。
majimenafukugyo.hatenablog.com<生活費は?→生活費削減のための移住は失敗するかも>
ただ、那覇市の場合ですが、家賃はそれほど安くはありません。
ワンルームマンションだと家賃が4万円台ぐらいの物件が多く、これは金沢市に比べても大差ありません。
外食に関しては、沖縄そばなんかは安いですが、全体的には本土と相場は変わりません。
ちょっと友人と居酒屋へ行ったら一人4千円ぐらいにはなりますし、安いと思ったことはありませんね。<地元の人に溶け込めるか?→個人的には難しいと思うが…>
ただ、溶け込むまではいってないです。ちょっとふれあっただけでした。
沖縄県の人はウチナンチュ(沖縄県人)としてのアイデンティティが強いので、本土の人がその輪に入っていくのは難しいんじゃないかと思います。
実際、移住者は移住者で固まる傾向にあります。
なので、能力と意思があれば地元に溶け込むことは不可能ではありません。人それぞれですね。
そんな期待を持って沖縄に来たのなら、失望してすぐに本土に帰ることになるはず。<娯楽は?→本土の方が刺激的。沖縄ではのんびり過ごす!>
私も那覇市に着いた当日から喜び勇んで観光を始めましたが、2週間であらかた本島の観光地は行ってしまいました…。
私はマリンスポーツはやらないので海にも興味はありませんし、娯楽という点では本土の方が色々あって楽しいと思います。
建築途中のホテルで、会社が倒産したのでそのままになっています。昭和50年の頃の話なので40年ぐらい経っていて、廃墟感がたまりません。
<ご飯は?→沖縄料理は美味いが、それ以外は…>
●沖縄そば
●ゴーヤチャンプル
●テビチ
などは週に5回は食べてました。
国際通りに面したお店は高いですが、ちょっと観光地から離れると食堂はかなり安くなります。
沖縄そばなら国際通りの店だと5百円ぐらいしますが、地元の人が行くような店だと350円から400円ぐらいです。
ゴーヤチャンプルも観光地でないなら550円ぐらいです。
ゴーヤチャンプルがあるような食堂は他にもメニューが多いですが、どれも安くて美味いです。
その中でも中華定食が最もオススメです。
お店の人が言うには、常連さんのほとんどは中華定食を頼んでいるのだとか。宜なるかな。
例えば、ラーメンは絶対に本土の方が美味しいです。
なので、私は沖縄ではほとんど沖縄料理を食べてました。<沖縄の各地域の特徴は?→一概には言えない多様性>
ここでは移住に関することに焦点をおいて、それぞれの地域の特色をまとめてみました。●那覇市及びその周辺
求人も多く、働くにはいい。
海はあまりきれいじゃない。
那覇市だとモノレールがあるので、自家用車がなくても生活できる。
空港が近いので本土とも行き来がしやすい。●名護市など本島北部
観光地は多いが、娯楽施設は少ない。
人口も求人も少ない。
名護と那覇はバスで約2時間。自家用車はあったほうがいい。●石垣島など離島
コミュニティが狭いので人間関係につまずくと居づらい。
求人は多くないが、観光関連の求人はある。
食料品が高い。島でとれる物以外は本土よりかなり高い。なお、ガソリンも高い。
子供だと進学で島を出る可能性が高い。
娯楽が少なく、すぐに生活がマンネリ化する。<結局、沖縄移住はオススメなのか?→ずっと住むのは無理だと思った>
もくろみ通り寒い冬をしのげましたし、飯も美味かったです。
じゃあ、一生沖縄に住みたいか、といえば、残念ながら答えはNo、です。
ただ、自分で住む場所を選べるのなら、ここが最高、という確信は持てません。
いや、結婚相手どころか、友人すらほとんどできなかったと思います。移住者の友人は何人かできましたが、地元の人とはあまり関わりあう機会、というか必要性がなかったので、友人関係になるのは至難だったと思います。<石垣島移住体験談>
石垣島に移住した感想(40代/男性)
●どこからどこへ移住したのか?
●移住の理由は?なぜその地域なのか?
●移住により生活費の変動は?
●補助金などは受け取ったか?
●その地域へ移住するメリットとデメリットは?
特にマリンスポーツやダイビングに興味のある人や自然が好きな人にはメリットが大きいです
食事も非常に美味しいです。安い飲み屋などもたくさんあるので食事には全く困りません。
デメリット:現地で仲間や友達を作るまでは寂しいかもしれないです。旅行者が多く仲間でワイワイ騒いでる人が多いので、人目を気にして一人でも行動出来ない人は引き込もってしまうかもしれません。●仕事はどうしたか?その地域の求人状況はどうか?
求人はあまり無いですが介護施設は人手不足のようで求人もあり簡単に採用してもらえました。私はのんびりしたいのでパートですがフルタイムでの求人もあります。
その他個人投資家でもあるので株の売り買いも自宅で行っています。●移住先の人間関係は?うまく溶け込めたか?
●周囲に自分と同じような移住者はいるか?
●その地域への移住を人におすすめできるか?
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