まじめな副業2024(簡単で怪しくない副業多数

「楽して大儲け」のような副業はありません。苦しくも楽しい副業の世界をやや辛口で紹介します。サラリーマン・主婦・在宅のおすすめ副業(副職・サイドビジネス)もまとめています。金額別(1万円~100万円)にも副業を分類しているので、自分がどれだけ稼ぎたいかでも仕事を探すことができるでしょう。

スワップ狙いは止めとけ、大損するから!

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目次

夢の不労所得を実現するスワップポイント

FXをやっている人なら常識ですが、FXで外国通貨を購入すると、利子のごとく持っているだけでお金がもらえます。

これをスワップポイントといって、持っているだけでお金が増えていくのでスワップポイント狙いでFXをやっている人も大勢います。

特に高金利通貨と言われるトルコリラ、南アフリカランド、オーストラリアドルはスワップポイントが高く、個人投資家から人気があります。

特にトルコリラはスワップポイントが突出して高く、それなりにまとまった金額を投資すると、それだけで生活できるぐらいのスワップポイントが手に入ります。


2019年1月現在、トルコリラは約20円。
もし、1千万円でトルコリラを購入すると50万通貨(トルコリラ)。
トルコリラのスワップポイントは現在1万通貨あたり一日120円程度。

なので、50万通貨なら1日6千円ものスワップポイントがもらえます。

トレードしなくても、持ってるだけで1日6千円ですよ?
一人暮らしならそれだけで十分暮らせますよね。

もしレバレッジを2倍にすれば1日1万2千円、3倍なら1万8千円と、家族を養えるレベルの収入になります。夢のような不労所得です。

私もかつてその夢を追った結果、資金200万円のうち100万円を損しました。

なぜ、上手くいかなかったのかをまとめます。


トルコリラが想定外の暴落

私がスワップポイント狙いでFXをやっていたのは2007年頃。
トルコリラは80円程度、スワップポイントは一日400円程度でした。
資金200万円で5万通貨を購入しました。レバレッジ2倍です。
何もしなくても1日2千円。それだけで生活はできませんが、副収入としては十分な額です。

最終的には25万通貨を所有して1日1万円を目指していました。
200万円あればレバレッジをかければ25万通貨をいきなり購入することも可能でしたが(レバレッジ10倍)、それは追々追加購入していこうと考えていました。
結果的に、その慎重さが全滅を救いました。

2008年、もう言わなくてもわかると思いますが、リーマンショック勃発。
未曾有の金融危機に際し、安全資産と言われる円に資金があつまり、円高が進行しました。

対トルコリラの円高は凄まじく、80円ぐらいだったトルコリラが数ヶ月で50円ほどに値下がりました。
その間、気が気でないですよ。仕事も手に付かず、早く反発してくれとずっと天に祈っていました。
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それにしても、一気に30円も下げるなんて完全に想定外でした。レバレッジ10倍なら完全に強制ロスカットでした。

私は段階的にポジションを落として、結果100万円の損失を被り、トルコリラから撤退しました。
損はしましたが、全部ポジションを始末したときはすがすがしい気持ちでした。もう、トルコリラに振り回されることもないのだと。

一方、もらったスワップポイントなんて数万円程度。トータルでも大損でした。

なお、この時期、トルコリラや南アフリカランドのスワップで稼ぐ、をテーマにした個人ブログが軒並み更新を停止しました。スワップ狙いのトレーダーはほぼリーマンショックで全滅したと思います。

ただ、プレーヤーは入れ替わっても、現在はまたスワップポイント狙いのトレードは人気となっています。

もし、損切りしないで今もトルコリラを持ち続けていたら?

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リーマンショック後は対円ではほぼ全ての通貨が暴落しましたが、2012年ぐらいを境に反転し、米ドルなどほとんどの通貨は値を戻しています。

一方、トルコリラは2019年に至るまで下げ続けています。
原因はトルコの政情不安、経済の混乱がひどく、通貨の価値の下落が止まらないからです。

2019年1月現在、トルコリラは20円程度です。
もし、私が80円で購入したトルコリラ5万通貨を損切りせずに持ち続けていたら、マイナス300万円。口座の資金200万円を超える損失です。
スワップポイントもかなりの額になりますが、それでは追いつかず、どこかの時点で強制ロスカットになっていたでしょう。

結果的には損が100万円ですんでラッキーでした。というか、やはりスワップ狙いのトレードでも損切りは必要だと思いました。

なぜ、スワップポイントがあるのか?

なぜ、スワップポイントがあるのか。それを知ればスワップポイント狙いが馬鹿げていると分かります。

現在、というかこの20年ほどを考えても、日本の物価はそれほど上昇していません。近年のインフレは年-1%から2%程度と緩やかです。
つまり、これはお金の価値が変わっていないということです。

一方、トルコではインフレが進み、物価がかなり上がっています。近年だと年率7%から15%ものインフレが起きています。
これはお金の価値が下がっていることを意味します。

ということは、対円ではトルコリラの価値は低くなります。なので、円でトルコリラを所有する場合、日々価値の下落するトルコリラの価値を補填するためにスワップポイントは支払われます。
つまりスワップポイントの分だけ、トルコリラの価値が下がっていると言えます。
ということは、スワップポイントをもらっても、トータルでは得をしないことになります。

そういう意味でトルコリラに限らずスワップポイント狙いのトレードは意味がない、と私は思います。

しかも、トルコリラの場合、国内の混乱が激しく、トルコリラの価値はスワップポイントでは補えきれないほど下がっています。
オーストラリアのように安定した国の通貨ならともかく、トルコリラなど怖くて買えたもんじゃありません(昔は買ってましたが笑)。


スワップ狙いは暴落で死ぬ

スワップポイント狙いのトレードの場合、ほとんどの人は損切りラインを決めません。
その代わり、3倍までの低レバレッジに抑えてリスクを減らします。
レバレッジ3倍だと25%ぐらい値下がっても強制ロスカットされないので、かなり安全に思えます。

かし、通貨は一年に1回は暴落しますし、数年に一度は大暴落します。
まさか、ここまで下げないだろう、というレベルまで下がることも少なくないので、そこでスワップ狙いのトレーダーは根こそぎやられます。

私もレバレッジ2倍という低レバレッジでやっていたものの、予想を遙かに超える暴落にあったため、撤退を余儀なくされました。

相場では頻繁ではなくとも確実に予想を超える事態が発生します。確実に、です。

スワップポイント狙いのトレードではその、まさか、に対応できません。

どうしてもやるなら、絶対にロスカットルールを決めてやりましょう。

ただし、買った時期が良ければ稼げることもある

スワップポイント狙いのトレードは意味がない、稼げないと思いますが、買った時期がよければ一時的に儲かることもあります。

トルコリラだと2018年8月に15円台にまで暴落したときに買っていたら、今は含み益があってスワップポイントももらえる状態です。
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個人的には再び15円台に落ちると思っていますが、そのときまでスワップポイントで収益はプラスになります。

トルコリラに限らず、通貨は暴落して、その後すぐ戻すことも多いので、タイミング良く購入できればスワップポイントで稼ぐことも可能です。
ただ、ベストなタイミングは後になってからしか分からないので、それはかなり難易度が高いと言えます。

FXの本道は値幅取りにあり

通貨というのは持っているだけで価値を生みません。
スワップポイントは価値を生んでいるように見えますが、実はまやかしで、株の配当金などとは全く性質が異なるものです。

やはりFXをやるなら安く買って高く売る「値幅取り」が本道です。

持ってるだけで大金が稼げるなんて、虫の良すぎる話。
本当に稼ぎたかったら勉強と経験を積んで売った買ったのトレードを繰り返すしかないです。
(まあ、それで稼ぐのも簡単ではありませんが。)

私はスワップ狙いのトレーダーのブログをいくつも読んでいましたが、一時的に儲けても大成した人は知らないです。
大体は、円高が進んだときに更新が止まります。
それが、スワップポイント狙いのトレードの難しさを物語っていると思います。
本サイトアクセス数No.1記事
majimenafukugyo.hatenablog.com

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