<概要>
テープ起こしは音声データを文字に起こす仕事です。
現在ではテープレコーダーで録音することは殆ど無く、ボイスレコーダーのデータをPCなどで再生して、文字に起こしていきます。
テープ起こしは在住でできますし、仕事時間も自由なので副業に向いていると言えます。
昔からある在宅ワークの定番ですが、今も変わらず募集はあります。
ランサーズやクラウドワークスのような、クラウドソーシングのサイトを見れば、テープ起こしの仕事が多数あるのが分かると思います。
しかし、この仕事は競争率が高いです。
1つの募集に対して10人以上が殺到することも多いです。
クラウドソーシングのサイトで募集の見つけたら、自分で報酬や、仕事の期限などを提案して、依頼者に選んでもらうというスタイルになりますが、初心者が受注するとなると、かなり単価を下げて提案しないとライバルの経験者に勝てません。
どれくらい稼げるのか?
単価は大体1時間の音声で数千円程度が相場です。
内容にもよりますが、初心者だと半日ぐらいかかると思います。
そうなれば、時給換算するとかなり安くなります。
慣れないうちはかなり稼げない仕事になりますが、うまくできるようになると時給換算で2千円を超えることもあると思います。
難易度は?
一応、誰にでもできる仕事だと思いますが、楽ではないです。聞き取りにくい発言を何度も聞き直したりしていると、どんどん時間と精神力を消耗します。
また、専門用語など、知らないと文字起こしできないこともあるので、困ることもしばしばです。
正直、思ったよりも難しい仕事だと思います。
総合評価
おすすめポイント:
音声認識ソフトの発達で、将来的にはなくなる仕事だと思います。やるなら今しかないかもしれません。
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体験談:テープ起こしで月3万円稼いでいます(東京都/30代)
東京都在住、30代後半の主婦です。
子供は小学生2人、中学生が1人います。
週に4日は、スーパーマーケットのパートとして働いています。
それ以外の時間は、副業に充てています。
私はテープ起こしの副業をしています。
なぜその副業を始めたかというと、それまでにいろいろな副業を試してみましたが、一番自分に合っていたからです。
自分はある程度まとまった時間をとって仕事をしたいタイプです。
また、あまり、頭を使って何かを書くのは難しいと感じてしまいます。
テープ起こしの仕事は、ダーッと流れる会話をワードに入力するだけの単純な作業で、入力が速ければすぐに終わります。
パソコンの入力には慣れていたので、その副業をする事にしました。
テープ起こしの仕事は、仕事が山ほどあります。
この作業をやっている方も多くいるので、自分がさばける分だけをさばいて行けばよい仕事です。
自分は、月に3万円を目安に副業をしています。
もちろん、発注者側から、高額案件で、早めにお願いしたいという注文がある事もあります。
それも、受注するかしないかは自由です。
そう言った案件は人気があるので、すぐに埋まります。
こういった仕事は、基本的にはインターネット上で良く募集があります。
ネットで調べれば、テープ起こしをお願いしたいという会社も何件か出てきます。
じぶんもネット副業のサイトで見つけました。
この副業の面白さは、慣れてくるととても早く仕事が終わる事です。
入力の速さが鍛えられると同時に、会話やプレゼンの聞きとり能力が鍛えられるので、最初は聞きとりにくかった箇所や、入力が止まりがちだった箇所が、すらすらと入力できるようになるからです。
辛いのは、やはりパソコンを長時間見るので、目や肩が痛くなる事です。
テープ起こしのコツは、音声の内容を理解しようとしない事、です。
単純に、聞いた言葉を打ち込んで行くようにすると、手が止まらなくて済みます。
内容を聞いていると、入力への集中力が欠けるので、仕事が遅くなります。
この副業は、とても主婦にうってつけの仕事だと思っています。
私の場合は、パートが休みの日の昼間に、まとめて数件の仕事を終えます。
1案件を2日にまたいでやる事はほとんどありません。
ただ、長い時間のテープ起こしをする時は、何日かに分けて行います。
入力途中のデータを保存しておけば、翌日に再開しても全く問題ない仕事なので、子供が小さい主婦の方にも向いていると思います。
一方、テープ起こしの仕事は、入力の遅い人には、割に合わない仕事だと思います。
ある程度入力が速くないと、時間がかかります。
しゃべるのと同じ速さで日本語入力ができる人なら、おすすめです。
<参考:テープ起こしの作業風景>
youtubeに実際にテープ起こしをしているシーンの動画があったので紹介します。かなりのスピードで文字化しています。また、音声はテープではなく電子データらしく、一時停止と再生の切り替えがスムーズで、しかも、両手をタイピングに集中させるために足で操作しているようです。 ここまでスピードアップできると、量をこなすことで相当な収入が期待できるでしょう。
はじめてのテープ起こしの体験談(30代/女性)
今回クラウドワークスさんのタスク作業にて、はじめてテープ起こしの作業を受注。実際に作業を行いました。 その時の経緯や感想について述べたいと思います。
●具体的にどんな作業をしているのか?
まずは発注者さんから音声データのファイルと希望する納品形式、書き起こし時の注意事項などを受領。仕事の仕様 をよく読んだ後、実際の作業を開始しました。 私のやり方としてはまず音声ファイルをスマホに転送。その後スマホで音声を再生しながら、パソコン上のテキス トエディタにひらがなでベタ打ち。原本データを少し聞いては一時停止して入力するを繰り返して、データの終わりまで作業を進めていきました。
聞き取りにくい部分もあるので、何度もデータを巻き戻しながら聞いて作業を 継続。スマホの音楽プレイヤーが持つ機能で、「n秒戻す」というボタンがあったのでそちらを活用。もしシークバーでしか調整出来ないようなタイプだったら、相当効率が落ちていたことでしょう。
次はひらがなで入力した テキストファイルを先頭からすべて漢字交じりの文章にリライトです。ひらがなで入力しておいた文章をすべて 直すというのも結構骨の折れる作業でした。
次は音声ファイルを最初から聞き直し、打ち間違いがないかの確認と修正を実施。人の目ではどうしても見逃し や思い込みで誤字脱字の見逃しが発生してしまうので、最後にMicrosoft Wordの校閲機能を使って最終確認。
軽微な問題を修正して納品しました。機密保持のため原本の音声ファイルについては、検収完了後にパソコンとスマホ から完全に消去。これが私が体験した今回のテープ起こしの一連の流れです。
●どこでどうやって仕事を受注しているのか?
クラウドワークスさんのタスク作業で見かけ、興味のある仕事だったので申し込みました。
●受注するコツは?
今回に限っていえばタイミングが良かったということでしょうか。
●1時間の音声データを起こすのに何時間ぐらいかかるのか?
テープ起こし自体は初めての作業。テキストデータの入力速度にはある程度自信あり。そのような条件で仕事にのぞみ、全部終わらせるのに8時間くらいはかかったかと思います。
●月何件ぐらい仕事を受けているのか?
今回が初受注です。
●楽しいこと・つらいことはあるのか?
なれてくればどうなのかはわかりませんが、今回の初仕事は正直つらいばかりでした。女性同士の対談形式のテープ起こしだったのですが、疲れてくると段々とどちらがどちらだかわからなくなってくるし、肩への負担も相当なもの でした。
●やりがいはあるか?
現段階ではあまりないですね。
●単価はどれぐらいか?月どれぐらい稼げるのか?時給換算するとどれぐらいになるか?
まったく相場感を知らずに受けてしまったので実はものすごく安かったです。時給換算では200円/時になるかどうか。
●他人におすすめできるか? 後から調べた限りでは、私の担当したテープ起こしは登場人物も少なく、専門用語も少なかったのでまだ楽な仕事だった ようです。これが多人数だったり専門用語の塊になると難易度は倍増するようですね。したがって気楽にやる程度の考え ならばとてもおすすめは出来ません。(気楽にやろうとしたのは自分ですねw)
●テープ起こし(文字起こし)の仕事に向いている人とは? 本当に集中して取り組める精神力と環境。そして相当な打鍵数をこなさなくてはいけないので、強靱な肩の筋肉を持った 方も入れるといいかもしれません。
最後に、読んでいてあまり楽しい内容ではないですが、テープ起こし初心者が作業を通して実感したということでご了承ください。
体験談:文字起しの仕事は達成感があり、頑張れば高収入も可能なのが魅力(30代/女性)
不定期ですが、在宅で文字起しのお仕事をさせていただいています。
初心者かつ在宅ワークも始めたばかりなので、内容を確認させていただいたうえで手強くないもの、時間が短いものを選び挑戦しています。
ゴルフレッスン動画、音楽番組のトーク部分、著名人へのインタビューを中心にやらせていただいていますが、大変で時間がかかる作業なだけにやり遂げたあとの達成感、クライアント様からの評価が快感なのと、数をこなせばこなすほどスキルがあがるので機会があればできるだけチャレンジするようにしています。
仕事は主にランサーズのタスクで見つけています。
ネットでも募集があったり直接取引できるところもありますが、なにかとトラブルが多いと聞くので安心して作業できるところを選ぶようにしています。
文字起しの仕事は件数が少ないので早いものがちです。
常に目をひからせてチェックし、見つけたらすぐにとりかかるorクライアント様にアプローチすることを心がけています。
まったくの未経験のとき、(60分の音声データを起こすとしたら2~3時間あれば大丈夫だろう……)と思っていました。
コーチ、講師、タレントなど人前で話すことに慣れている人の場合はスムーズで、それくらいの時間で可能ですが、ぶっ続けで間のないインタビューだったり聞き取り辛かったり専門用語がでてくる場合は3時間どころか半日かかることもあるので、経験したことはありませんがさらに長時間だったり専門的な内容であれば、数日かかってしまうこともあるだろうと思います。
なので仕事を受ける際に事前に内容をしっかりチェックし、じぶんのスキルや作業可能な時間に見合った仕事を選ぶことが大事です。
(スキル以上の仕事を引き受けてしまい、しかもクライアント様の都合で当日中に完了させねばならず夕方から夜中までぶっ続けで作業し、死ぬような思いをしたことがあるので……)
文字起しの仕事の楽しさ、メリットは最初にもチラッと触れましたがやり遂げたあとの達成感が一番です。
あらかじめ分数が決まっているのでウォーミングアップ的に作業に取りかかり、慣れるまで四苦八苦して、流れにのってくるとまるで自分がその場にいるようなふしぎな感覚になって耳と頭と指先が連動して「音声」を「文字」に現して、あとはゴールに向かってまっすぐ走り続ける……みたいな、まるでマラソンのようなスポーツ感覚なのも快感です。
単価はクライアント様や内容によっておおきく違いますが、わたしが受けた仕事は60分で5000円が平均です。
文字起しはなかなか定期的、継続的にある仕事ではないので、それ一本で生活していくことは厳しいと思いますが、スキルに見合った内容のものであれば時給2000円も可能ですし、家にいながらできるということで魅力的な仕事だと感じていますし、興味とやる気があればぜひチャレンジしてみるのをおすすめします。
文字起こしの仕事は集中して取り組まねばなりません。
ひとりでやる地味な作業が苦にならないということ、そして正確さと作業をやり遂げる、納期を守るという責任感が必須です。
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