短期ボランティアという制度がある!
<概要>
青年海外協力隊は国際協力機構(JICA)が実施している青年を対象としたボランティア派遣です。
20歳から40歳までが対象ですが、40歳から69歳まではシニアボランティアという名称になるので、実質は20歳から69歳の人が対象となっています。
さて、青年海外協力隊には長期(2年)と短期(1年未満)があります。
本サイトは副業がテーマですが、2年だと副業ではなく本業になるので、今回は短期ボランティアについて書きます。
派遣期間は1年未満ですが、実際の要請を見ると、1ヶ月から10ヶ月が多いです。
3ヶ月ぐらいだと、期間従業員感覚?なので、本サイトの範疇にあると考えました。
もちろん現地ではミッションを果たす義務があります。
それには専門技能と語学力が必要です。また、厳しい健康診断をくぐり抜ける必要もあります。
なので、応募すれば必ず採用されるとは限りません。
★専門技能
長期隊員よりも短期隊員の方がミッションがはっきりしている傾向にあります。長期隊員も専門技能は必要ですが、期間が長いのではじめの数ヶ月がじっくりと現地の文化やニーズを観察してから仕事に取りかかるので、当初のミッションとは異なる仕事をすることも多いです。しかし、短期隊員は期間が短いので、現地に行ったらすぐ仕事です。かなり自分の専門に自信がないとやっていけないと思います。
また、短期隊員の要請はスポーツ関係が多いようです。
★語学
長期隊員の場合、派遣前に70日程度の研修があり、主に語学を学びます。なので、試験合格時にはそれほど語学力は必要ありません。あれはなお良し、という程度だと思います。その代わり派遣国で話される言語を研修でかなり厳しくやらされて、短期間でかなり上達します。しかし、短期隊員の場合、研修は数日で、語学はありません。なので、現地に行ったらすぐに仕事ができるだけの語学力が必要です。
★健康診断
協力隊の選考で一番の難関は健康診断かもしれません。一般の健康診断の標準値よりも厳しい値が適用されます。「普通」ではなく「健康」というレベルの人しか合格できないと思われます。というのも、途上国の衛生環境や医療水準は日本にかなり劣るので、現地で簡単に病気になるわけにはいかないからです。
元長期隊員の私が見る限り、短期隊員の人はレベルが高かったと思います。人間的にもタフな人が多かったです。ただ、短い期間で結果を出さなくてはいけないのでかなり忙しそうでした。3ヶ月休みなしで働いて、最後に報告書をまとめて、すぐ帰国、という感じです。お金を使う暇もなさそうでした。
まあ、お金儲け目的で短期ボランティアに参加する人はいないと思います。金銭面では期間従業員の方が儲かると思います。
とはいえ、海外での仕事は刺激も多く、好きな人には楽しくて仕方ないと思います。数ヶ月、夢中で仕事をして、帰ってきたら幾ばくかのお金が(結果的に)貯まってた、というのも悪くないはずです。
どこで仕事を見つけるのか?
JICAのホームページで募集があります。
短期ボランティアは年に4回です。
https://www.jica.go.jp/volunteer/
どれぐらい稼げるのか?
青年海外協力隊はボランティアですが、少しばかりのお金がもらえます。
まずは現地での生活費です。現地の物価水準に合わせた額が支給されます。国ごとに異なりますが、大体日本円で言うと数万円というレベルです(私の場合は約4万円/月でした)。
贅沢ができるほど貰えませんが、節約して生活すると、貯金もできます。
住居費は派遣先が提供してくれるので無料です。シニアは自分でアパートを借りますが、その費用のほとんどをJICAが補填してくれます。
他に、国内積立金というお金ももらえます。協力隊員は帰国すると無職なので、再出発までの期間の準備資金という名目です。派遣1ヶ月あたりで数万円もらえます(額はよく変更になるのでここでは詳しく書きません)。
さらに、派遣前には準備金・引っ越し代も支給されます。派遣されるのは途上国ばかりで、現地では調達できない物も多いため、日本で準備すべき品物が多く、出発前には費用がかさみます。そのためのお金です(飛行機チケットはJICAから支給されます)。
しかし、これも節約すれば余るので貯金できます。
金額は試験に合格してからのお楽しみ、と言っておきます。
難易度は?
短期ボランティアは長期ボランティア経験者向けと未経験者向けがあります。
これまでJICAボランティアの経験がない人でも採用されますが、即戦力になりうる高い語学力とスキルが要求されます。
総合評価
おすすめポイント:
仕事は大変ですが、ボランティアなのでノルマもなく、実は責任もありません。
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